ワイパー付き「フェンダーミラー」がいつの間にか姿を消したワケ

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かつてのクルマには、フロントガラスの窓だけでなく、いたるところにワイパーが装備されていた。では、いったいどこに取り付けられていたのか。

絶滅種なワイパー装備

リトラクタブルヘッドライトを採用したトヨタ「AE86」(画像:写真AC)
リトラクタブルヘッドライトを採用したトヨタ「AE86」(画像:写真AC)

 容易に想像できるのは、リアウインドーのワイパーだろう。日本では1972(昭和47)年に初代シビックに初めて搭載された。ホンダのウェブサイトでは、シビック1200GLの3ドアハッチバックタイプについて「後方視界を確保するユニークなリアワイパーを装備」と紹介されている。その後、この装備はハッチバック車などに広がっていった。

 同じ頃、海外ではヘッドライトにもワイパーが装備され始めた。メルセデス・ベンツの初代Sクラス(W116)やサーブ99がこの分野の先駆者といわれている。サーブと同じスウェーデンのボルボもヘッドライトワイパーの採用で有名だ。

 日本車も1980年代にヘッドライトワイパーを採用した。三菱ギャランシグマ2000GSRもそのひとつだ。日産シルビアがリトラクタブルヘッドライトにワイパーを装備したのは驚きだった。

 1980年代になると、ワイパーの採用はヘッドライト以外にも広がっていく。日産レパードは、世界で初めてワイパー付き電動リモコン式フェンダーミラーを装備した。その後、1988年に日産は初代シーマにドアミラーワイパーを装備した。トヨタも負けてはいなかった。初代シーマと同じ年に登場したマークII、チェイサー、クレスタには、ウォッシャー連動式のサイドウインドーワイパーが装備された。

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