ワイパー付き「フェンダーミラー」がいつの間にか姿を消したワケ
かつてのクルマには、フロントガラスの窓だけでなく、いたるところにワイパーが装備されていた。では、いったいどこに取り付けられていたのか。
消えた革新
かつてのクルマには、今では考えられないような装備が施されていた。R30スカイライン(1981年)は、日本で初めて省スペースのテンパータイヤをスペアタイヤとして装備したクルマだった。
現在ではスペアタイヤ自体がなくなりつつあるが、R30スカイラインにはスペアタイヤに空気圧警告灯まで付いていた。これはもちろん日本初である。
R31スカイラインの2ドアクーペには、日本初のオートスポイラーが装備された。車速に応じてフロントスポイラーが自動的に下降・格納するものだった。日本初にもかかわらず、このような装備は姿を消した。
特筆すべきは「ワイパー」である。
ワイパーといえば、雨天時にドライバーの視界を確保する、フロントガラスの窓には欠かせない装備だ。かつての自動車には、フロントガラスの窓だけでなく、いたるところにワイパーが取り付けられていた。では、いったいどこに取り付けられていたのか。