街で見かける「軽自動車」がどれも似たデザインなワケ 違いはエンブレムだけ? いったいなぜなのか

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街なかでよく見かける、同じ形をしているのにメーカーのエンブレムが違うクルマ。一見、オーナーの好みでカスタマイズされていると思うかもしれないが、そうではない。

軽自動車に多いOEM車

OEM車として活用される軽自動車の「ワゴンR」(画像:スズキ)
OEM車として活用される軽自動車の「ワゴンR」(画像:スズキ)

 街なかでよく見かける、同じ形をしているのにメーカーのエンブレムが違うクルマ。一見、オーナーの好みでカスタマイズされていると思うかもしれないが、そうではない。これらは「OEM」と呼ばれるクルマである。

 OEMとは「Original Equipment Manufacturing」の略で

「相手先ブランドの製造」

などと略される。他社メーカーが開発、製造したクルマを提供してもらい、自社のエンブレムを付けて販売されるのがOEM車だ。

 このOEM車だが、車種のなかでも軽自動車によく見られる。実際にマツダとスバルは軽自動車の自社生産をやめ、OEM供給での販売のみに切り替えた。トヨタも軽自動車には参入せず、グループ会社のダイハツからOEM供給を受けている。日産と三菱は協業会社であるNMKVなどからOEM供給を受けているのだ。

 では軽自動車において、なぜこれほどまでにOEM車が増えているのだろうか。

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