自家用車に「アイドリングストップキャンセラー」を取り付ける人が減らないワケ SDGs時代なのになぜ?
アイドリングストップは人気機能のように思えるが、実際はそうでもない。煩わしく感じてキャンセラーを取り付けるドライバーもいる。なぜか。
燃費向上の裏側

環境意識の高まりとガソリン価格の高騰により、アイドリングストップは普及した。軽自動車ではおなじみの機能だ。
名前のとおり自動車が停車したことを感知すると、自動的にエンジンが停止するシステムである。燃費の向上だけでなく、
・排ガスの削減
・エンジンによる騒音
を抑えることができるなどメリットも多い。
ダイハツのタントを例に見てみよう。タントL(2WD)のカタログによるとアイドリングストップ搭載車と非搭載車の燃費の違いは、WLTCモードで2.6km/L。アイドリングストップが最も威力を発揮する市街地モードでは4.3km/Lの差が生じる。たしかに燃費向上に効果がありそうだ。
環境にも優しいなら、とても人気のある機能のように思えるが、実際はそうでもない。この機能を煩わしく感じて、わざわざ社外品のアイドリングストップキャンセラーを取り付けるドライバーもいるのだ。