豊洲・千客万来 「交通アクセス悪すぎ」説は本当か

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2月1日にオープンした「豊洲 千客万来」だが、交通アクセスは決して十分とはいえないとの声もある。施設に悪影響はないのだろうか。

都営バスのリアル

ゆりかもめは湾岸エリアで最もポピュラーな交通機関。ゆりかもめからペデストリアンデッキでつながっており、アクセスは良好だ(画像:昼間たかし)
ゆりかもめは湾岸エリアで最もポピュラーな交通機関。ゆりかもめからペデストリアンデッキでつながっており、アクセスは良好だ(画像:昼間たかし)

 ゆりかもめ、東京BRT、都営バスの3点から見ていこう。

●ゆりかもめ
 市場前駅から徒歩4分。多くの観光客が利用するルートだ。駅のホームで観察すると、豊洲方面と新橋方面の両方が利用されている。千客万来とペデストリアンデッキで直結していることもあってか、利用者が最も多いルートのようだ。

●東京BRT
 新橋方面からミチノテラス豊洲(幹線)、または国際展示場行きでアクセスできる。BRTは日中6分間隔で運行している。東京BRTは時間通りに運行することになっているが、筆者(昼間たかし、ルポライター)は平日(午前11時から13時)の勝どきBRT停留所で5分から10分の遅れを確認した。これはおそらく新橋周辺の交通渋滞によるものだろう。また、豊洲市場前停留所では、乗客の約半数が下車している。

●都営バス
 公式ウェブサイトでは市場前駅前停留所(徒歩5分)と新豊洲駅前停留所(徒歩9分)のふたつが用意されている。市場前駅前停留所まで徒歩5分となっているが、実際は徒歩3分程度だろう。市場前駅前停留所と東京都心を結ぶのは、新橋駅前行きの「市01」のみである。この路線は主に市場関係者が利用するため、早朝は本数が多いが、昼間は2~3本しかない。

 新豊洲駅前停留所には、東京駅丸の内南口と東京ビッグサイトを結ぶ「都05-2」系統が乗り入れている。この路線は有明地区と東京都心を結ぶ唯一の路線で、ラッシュ時にはおそらく最も混雑する。筆者の最近の調査によると、晴海3丁目停留所を過ぎたあたりから、運転手が「次のバスをお待ちください(比較的空いている晴海埠頭(ふとう)発東京駅丸の内南口行きのバスが後続するため)」とアナウンスするほど混雑が激しくなっている。しかし、観光客の多い時間帯にバスがぶつかることはなさそうだ。両路線とも築地場外市場方面に向かうが、利用者はそれほど多くなかった。

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