豊洲・千客万来 「交通アクセス悪すぎ」説は本当か
2月1日にオープンした「豊洲 千客万来」だが、交通アクセスは決して十分とはいえないとの声もある。施設に悪影響はないのだろうか。
豊洲観光の新拠点

この記事を書くにあたり、休日と平日の2回、現地を訪れた。オープン以来、多くのメディアに取り上げられたこともあり、来館者数は安定しているようだ。平日でも多くの来館者でにぎわっており、インバウンドだけでなく、日本人からも注目されていることがわかる。
その一方で、東京都心から離れた豊洲という立地が、今後の発展を懸念させる。例えば、オープン翌日の読売新聞の記事にはこうある。
「運営する万葉倶楽部(神奈川県)は、東京タワーと同規模の年間260万人の来場者を見込む。ただ、最寄り駅は新交通ゆりかもめの市場前駅で、都心からの交通の便が良いとは言いがたい。そのため都は昨年4月、都心と臨海部を結ぶバス高速輸送システム「東京BRT」に、豊洲市場周辺を走るルートを加えた。また、万葉倶楽部は、旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)と協力し、海外団体客の受け入れに力を入れる方針で、施設には大型バス27台分の駐車場を整備した。万葉倶楽部の高橋理社長は「観光客だけでなく、地域の皆さんにも末永く愛される施設を目指す」と話した」(『読売新聞』2024年2月2日付朝刊)」
では、実際の交通アクセスや各種交通手段はどうなっているのだろうか。千客万来の公式ウェブサイトには、複数のアクセス方法が掲載されている。この情報をもとに、実際に現地を訪れて(乗車して)状況を確認してみた。