「盗んだバイクで走り出す」 尾崎豊の名曲『15の夜』に出てくるような非行少年を近年見かけなくなったワケ
「盗んだバイクで走り出す」という歌詞で知られる尾崎豊の約40年前の名曲『15の夜』。最近の若者は盗んだバイクで走り出しているのだろうか。
完璧な安心は難しい現実

もちろん、「盗んだバイクで走り出す」犯罪の減少は、警察による防犯対策の向上だけが原因ではない。所有者自身の防犯対策への意識も高まっており、いまやバイクや自転車の二重ロックは当たり前で、さまざまな防犯グッズを使っている人も多い。
といっても、100%の安心は得られない。警視庁発行の「東京の犯罪(令和4年版)」によると、バイクの窃盗の65.5%は
「キーがない状態」
で窃盗にあっているのだ。
「盗んだバイクで走り出す」若者は大きく減っても、犯罪件数がゼロになったわけではない。防犯対策は常に意識しておきたいものだ。