「商船への攻撃」紅海で激化 フーシ派の脅威と世界的“物流危機”の拡大とは

キーワード :
海運の世界的な要衝である紅海で、イエメン北部を実効支配する「フーシ派」による商船攻撃が激化。世界的な物流危機への懸念が広がっている。

物流危機への高まる懸念

ギャラクシー・リーダー(画像:ベッセルファインダー)
ギャラクシー・リーダー(画像:ベッセルファインダー)

 海運の世界的な要衝である紅海で、イエメン北部を実効支配する「フーシ派」による商船攻撃が激化。世界的な物流危機への懸念が広がっている。

 紅海では11月に日本郵船の運航する自動車運搬船「ギャラクシー・リーダー」が拿捕(だほ)されたニュースが話題になったが、これ以降も商船に対してドローンやミサイル攻撃が続いている。

 このため12月以降、デンマークの海運大手「マースク」や、日本の海運3社が共同出資する「オーシャン・ネットワーク・エクスプレス」などが相次いでスエズ運河・紅海ルートの運航を停止し、アフリカ大陸南端の喜望峰回りルートへと切り替えることを発表した。1月4日に開かれた国連安全保障理事会では、海運会社18社が喜望峰回りのルートへ迂回していることが報告されている。

 さらに、12日に米英がフーシ派拠点を攻撃したことを受けて、米運輸省が自国の商船に対して紅海南部の通航を見合わせるよう警告するなど緊張が高まっている。本稿では「紅海危機」の現状を解説する。

全てのコメントを見る