色とりどりの「海上コンテナ」 カラーリングの違いにはこんな意味があった!

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普段見かける色とりどりの海上コンテナにはどんな違いがあるのか、知られざる海上コンテナの実態について紹介する。

海上輸送を一変させた海上コンテナ

色とりどりの海上コンテナ(画像:久保田精一)
色とりどりの海上コンテナ(画像:久保田精一)

 現代の海上輸送は、海上コンテナという「鉄製のハコ」を使った輸送が主流だ。

 第2次大戦後しばらくはバラ積みが海上輸送の主力だったが、諸説があるが、おおむね1970年代以降に海上コンテナが普及したことによって様相が一変した。海上コンテナは、現代経済のグローバル化を実現した陰の立役者といっても良い。

 そのように重要な役割を担っているものの、海上コンテナの実態は、その地味さもあってあまり知られていない。本稿では、普段見かける色とりどりの海上コンテナにはどんな違いがあるのかなど、知られざる海上コンテナの実態について紹介したい。

海上コンテナは誰のものか

オーシャンネットワークエクスプレスジャパンのウェブサイト(画像:オーシャンネットワークエクスプレスジャパン)
オーシャンネットワークエクスプレスジャパンのウェブサイト(画像:オーシャンネットワークエクスプレスジャパン)

 船で運ばれた海上コンテナは陸揚げされ、トラックや鉄道で荷主のもとに運ばれる。このように幅広い場面で使われる海上コンテナだが、その管理主体は船会社であり、所有権も船会社が持つのが原則だ。

 海上コンテナのヨコにはさまざまなロゴが記載されているが、「ONE」と大書きしてあるピンク色のコンテナをよく見かける。これは日本を代表する船会社であるオーシャンネットワークエクスプレスジャパン(ONE)のコンテナである。

 かつて日本には、国際海上コンテナ船を運航している大手企業が3社あったが、国際競争力を高めるため、1社に統合することとなり、設立されたのがその名もONEだ。国内では同社が高いシェアを有している。

 他に国内でよく見かける船会社としては、欧州系のマースク、CMA CGM、中国系のCOSCO、OOCLなどを挙げることができる。これら船会社のコンテナはいずれも白や青色基調の明るいカラーリングで、ヨコに大きく社名のロゴが書かれている。船会社にとってコンテナは世界中を走り回る自社の広告看板のようなものであるため、各社が特徴のあるデザインを競っているのだ。

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