時代遅れ? バイク「スポークホイール」はなぜ消滅しないのか

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ホイールは、大きくわけて「スポークホイール」「キャストホイール」の2種類がある。キャストホイールは新進気鋭だが、“旧式”のスポークホイールが淘汰されないのはなぜなのか。

スポークホイールが生き残った理由

キャストホイールを採用したVストローム650 ABS(画像:スズキ)
キャストホイールを採用したVストローム650 ABS(画像:スズキ)

 スポークホイールが今日まで生き残ってきた理由のひとつは、その

「柔軟性」

にある。大きな衝撃が加わると、ホイールはたわむことで衝撃を吸収する。この特性により、スポークホイールは今でもオフロードバイクに標準装備されている。ジャンプからの着地やでこぼこした地形を走らなければならないオフロードでは、ホイールの剛性よりもスポークホイールのクッション性の方が重要なのだ。

 もうひとつの理由は、“旧式”だからだ。ヴィンテージ感やクラシック感を演出できる。性能とは関係ないが、車両の雰囲気やイメージは重要だ。ヴィンテージのハーレーダビッドソンにレーシングホイールを履かせたら敬遠されるだろう。

 カワサキのW800は新車時からスポークホイールを採用しており、1966年発売の「650-W1」の流れを汲む。商品ページでも「誕生からやがて60年になろうかというそのスピリットを受け継いだW800は、トラディショナルなデザインで、独自のテイストを漂わせています」と紹介されている。

 ワイヤースポークホイールと細身のタイヤが“往年のビッグバイク感”を醸し出している。メッキ調のオプションパーツも多数用意され、クラシカルなワイヤースポークの雰囲気そのものがこのモデルの特徴のひとつとなっている。

 剛性や重量などの基本性能ではキャストホイールに劣るスポークホイールだが、高い衝撃吸収性能とクラシカルな雰囲気を活かして現代に生き残っているのだ。

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