ダイハツ不正「奥平社長は辞任すべき」 自動車エンジンに長年携わった私が願う“自己チュー組織”再生への唯一道
先日、ダイハツの車の認証不正問題に関する記者会見が行われた。大手自動車会社でエンジンの企画・設計・開発に長年携わってきた筆者が第三者委員会の調査報告書を読み解く。
調査結果の発表
12月20日、ダイハツ工業(以下、ダイハツ)の車の認証不正問題に関する記者会見が行われた。
4月に発覚したドアトリム(ドアパネルを覆う部品)の認証不正事件を受けて5月に設置した第三者委員会の調査で、海外含めて64車種・3エンジンで、合計174件(国内142件)の不正行為が判明し、国土交通省に報告するとともに、全生産車の出荷を自主的に停止した。
東南アジアを中心とする海外での処置は、今後各国との調整で決まる、という。また「型式指定取り消し」について、ダイハツの奥平総一郎社長は、その可能性を否定しなかった。