熊本市が福岡市に追いつく日 カギとなるのは「公共交通」だ TSMCも追い風、23日「バス・電車無料の日」で考える

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本日12月23日、熊本市でイベント「バス・電車無料の日」が開催される。その名のとおり、地元住民から観光客まで誰でも無料で市内のバスや電車、路面電車に乗ることができる。

歴史的背景と先行事例

「バス・電車無料の日」のチラシ画像(画像:熊本市)
「バス・電車無料の日」のチラシ画像(画像:熊本市)

 特定の日に路線や対象者を限って、運賃を無料にする施策は全国で実施されているが、市内全域の路線を誰でも無料にするのは、素直に素晴らしい。

 熊本市がこの施策に踏み切った背景には、県内の大手事業者である九州産業交通ホールディングスの取り組みがあった。

 同社は2019年9月、中央区桜町にあるバスターミナル併設の商業施設「SAKURA MACHI Kumamoto」のオープンに合わせ、無料の日を実施。このとき、同社のほか市電など同業他社も参加し、県内各地で開催された。

 この施策が熊本市にもたらした効果は絶大だった。同市を訪れた観光客の69%が公共交通を利用した。総利用者数は約24万8000人で、前週の2.5倍だった。聞き取り調査に答えた人の多くは、

「無料だから公共交通を利用した」

と答えた。これによる経済効果は約5億円と推定される。さらに、一部区間では渋滞の長さが41%短縮されるなど、環境面での効果も見られた。

 この成功をきっかけに、熊本市は2022年12月24日に第1回「バス・電車無料の日」を実施することを決定した。

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