超高齢社会の現実! 「介護送迎」で事故・トラブルが絶えない根本的理由とは

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介護業界の送迎事故が後を絶たない。問題の根本解決に必要なことは何か。

入浴介助の厳しさ

介護送迎のイメージ(画像:写真AC)
介護送迎のイメージ(画像:写真AC)

 介護業界における送迎問題を理解するために、1日利用型の通所介護の流れを簡単に説明する。

 朝、介護士が自宅を訪問し、利用者をピックアップして施設まで送る。日中は居場所や人との交流を促し、入浴や食事、各種ケアや機能訓練を行い、夕方には自宅に送り届けるというのが大まかな流れだ。

 次に記すのは、独自ウェブ調査に寄せられたコメントである。「介護疲れ」は深刻だ。

「介護職で雇われているので、日中の支援が身体的に疲れる。送迎中、眠くなることもあり、非常に体力を消耗した状態での送迎はしんどい。特に、入浴介助が続いた場合、夏場には気を使う」

厚生労働省が指摘する「送迎業務の負担」からは、介護専門職が送迎業務を担当するジレンマが垣間見える。

 入浴介助は熱気が漂うなかで行われ、夏場は汗をかくので水分補給が必要。着替えも別に用意しなければならない。浴室は転倒の危険性も高く、常に注意が必要だ。

 夕方の送迎が疲れるのも無理はない。そのため、各介護事業所によっては送迎専任職員を雇い、仕事の効率化と負担軽減を図っている。冒頭のケースもそのひとつと推測される。

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