旅行をするならやっぱり代理店経由? 「アゴダ」提訴に見る外資予約サイトの危険性、安心利用か自己責任か 業界の今後を考える
OTAの成長と消費者リスク

しかし、これは問題の解決には至っていない。2018年に観光庁は「海外OTAを利用する際はご注意ください!」として、啓発チラシを作成・公表している。
の時点で観光庁は、消費者に不利な契約条件を提示する海外のOTAが存在することを指摘し、消費者に注意喚起を呼びかけている。この問題は5年前にすでに指摘されており、いまだに解決されていない。
OTA市場の今後の展望は、成長を続ける一方で、消費者が直面するリスクも増大するという二面性を持っている。特に、料金設定の複雑さやキャンセルポリシーの不透明性は、消費者にとっての大きな課題である。
消費者がこれらのサービスを安全に利用するためには、
「予約前の徹底した情報収集」
が重要である。例えば、海外OTAは宿泊施設との予約を仲介するが、施設の実情を精査しているわけではない。筆者(柏木ハンナ、航空ウォッチャー)は中国旅行の際に、ブッキングドットコムを使用したことがある。このとき「窓あり」の部屋を部屋を選択した。実際の部屋は窓はあるものの、窓が壁に貼り付けてあるだけ――という部屋であった。
このように、OTAの利用は便利さとリスクが共存する。利用規約やキャンセルポリシーの詳細確認、利用者レビューのチェックは重要だが、それだけでは不十分なことがある。サイトの信頼性や安全性の検討も必要であり、これらを適切に理解し管理するには旅行に関する一定の知識とスキルが求められる。
そのため、特に旅行経験の少ない人や旅行に不安を感じる人にとっては、OTAの利用は難しく感じるかもしれない。そんなときは、JTBなどの旅行代理店の利用がおすすめだ。旅行代理店では、顧客のニーズに合わせたきめ細かなサービスや、万が一のトラブル時のサポートを提供している。旅行の計画から実施、トラブル対応まで総合的にサポートしてくれるので、安心して旅行を楽しむことができる。