もはやレジャー施設? 最新「道の駅」が大型化、温浴施設からアスレチックまでもはや何でもアリだ
道の駅は近年、すでに供給過多で飽和状態に陥っているといわれているが、2023年もオープンが相次いだ。その傾向とは。
商業開発の新たな方向性

その一方で、近年は観光客だけではなく、
「地域住民」
をターゲットにする業態の導入が見られるようになり、むしろ地域住民のリピーターによって利用者数が拡大している施設も見られる。
比較的都市部に近い立地での開発も出てきており、そのような道の駅では観光というより、こだわりが強い日常的な食の店舗やサービス店舗を集めた構成になっている。開発立地が観光地から拡大していることで、当初の目的であった幹線道路沿いの休憩所・観光拠点から、地域によっては
「地元商圏向けの複合商業施設」
となりつつある。
現在の地域での商業施設開発シーンを見ると、今まで積極的に開発をけん引してきた商業デベロッパーは、業績の伸び悩みから既存店舗を大幅に清算したり、新規開発を抑制したりする企業が出てきており、一時期のような旺盛な開発意欲は減退している。急速に進展した商業環境のパラダイムシフトに対応するために、より将来性が見込める分野に投資を集中する状況が見られる。
しかし、地元住民向けの業態を導入した道の駅が好調なように、地域住民のニーズが現時点で消滅している訳ではない。道の駅は公設施設であるが、インバウンドなどで成長性が期待できる立地はともかく、将来的なマーケットの縮小が予測されている地域における商業施設開発は、道の駅の開発スキームに依存せざるを得ないのかもしれない。
初期に開発された道の駅は老朽化している施設もあり、今後、リニューアルする施設も増えるだろう。どのような道の駅が増えていくのか注視していきたい。