飛行機マニア垂涎? ふるさと納税の返礼品で1人10万円の「飛行機見学会」が開催されたワケ
熊本県益城町は6月24日、ふるさと納税の返礼品として、飛行機マニア必見の体験型イベントを開催した。その背景とは。
地震のイメージを変えたい

リニューアル間もない夜の空港で、オペレーションを担う現役スタッフの解説を受けながら、通常時は立ち入り不可のエリアに入れる人数限定のイベント。
参加権を得るには
「ひとり10万円」
の寄付が必要だが、参加者の満足度は高い。CAや整備士、グランドスタッフの熱のこもった対応や「なかなか撮れないアングル」での写真撮影を喜ぶ声も寄せられている。
企画したのは日本航空から益城町に出向中の川合万太郎氏。出向を機に益城町に移り住み、地域に入り込むことで魅力を体感したという。
川合氏は益城産のスイカを使った「すいかあいす」などの商品開発・販売を行った産官学連携の「益城町特産品開発プロジェクト」を企画した立役者でもある。カルディコーヒーファームや地元の大学生などと開発した同商品は、2022年6月の販売開始から累計50万本の人気ぶりだ。
すいかあいすと、ふるさと納税のイベントはまったく異なる方向を向いているように見えるだろう。しかし、川合氏の思いは共通している。それは熊本地震で知られることになった
「益城町のイメージ」
を変えたいということだ。すいかあいすもふるさと納税も、それ自体の販売数・申込数を増やすことが目的ではない。
「益城町の情報を探している人に、地震じゃない情報を伝えられたらいいなと思います。頑張っているんだね、と。空港の近くにあるなら、ちょっと行ってみよう。そう思えるきっかけになったらうれしいですね」
と川合氏。
今回の体験イベントは、親子連れや関東からの申し込みもあった。すでに川合氏のねらい通りになった部分もある。継続的に取り組みを続ければ、地震ではないイメージが定着する日もやって来るだろう。