飛行機マニア垂涎? ふるさと納税の返礼品で1人10万円の「飛行機見学会」が開催されたワケ

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熊本県益城町は6月24日、ふるさと納税の返礼品として、飛行機マニア必見の体験型イベントを開催した。その背景とは。

飛行機マニア垂ぜんの夜の飛行機見学会

通常、営業終了後は消えている空港のサインが点灯している(画像:川合万太郎)
通常、営業終了後は消えている空港のサインが点灯している(画像:川合万太郎)

 ふるさと納税の人気の返礼品は肉類や魚介、海産物などの高級品や地域の名産品や特産品が中心だ。そんななか、モノではない返礼品を設定する自治体はユニークといえるだろう。

 そのひとつが熊本県の益城(ましき)町である。2016年の熊本地震で全国的に知られることになった同町は2021年に大手航空会社・日本航空(JAL)と連携。2023年6月24日、ふるさと納税の返礼品として、飛行機マニア必見の体験型イベントを開催した。

イベント「夜の飛行機見学会」の目玉は、夜間駐機する飛行機への案内だ。JAL現役の客室乗務員(CA)や整備士、グランドスタッフによる解説のほか、機内アナウンスなどを実施。

 飛行機見学ツアーといえば、機体工場見学が思い浮かぶ人も多いかもしれない。工場見学と大きく異なるのは、開催場所と飛行機との近さだ。通常のツアーで見られるのは格納庫でメンテナンス中の飛行機であることがほとんど。専門ガイドが解説し、機内に立ち入ることはまれだろう。

開催は阿蘇くまもと空港

参加者の名前と益城町のコミュニケーションマークが入った限定キーホルダー。使用しなくなった機体のエンジンブレードでできている(画像:川合万太郎)
参加者の名前と益城町のコミュニケーションマークが入った限定キーホルダー。使用しなくなった機体のエンジンブレードでできている(画像:川合万太郎)

 一方、今回のイベントは3月にリニューアルオープンしたばかりの阿蘇くまもと空港(同町)で開催された。

 夜の誰もいない空港という特別なシチュエーションで、その日のフライトを終えた機体を使い、現役CAや整備士などのスタッフによる解説、機内・コックピットへの入室を体験できるイベントとなった。

 きわめつけは、おみやげの航空機部品で作成した参加者の名前入りキーホルダーと、益城町の特産品だ。

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