北陸新幹線「敦賀延伸」 現状は金沢“独り勝ち” 福井県に正直勝ち目はあるのか?

キーワード :
, ,
北陸新幹線が2024年3月、福井県敦賀市へ延伸する。福井県は観光客獲得で金沢独り勝ち状態を打ち破ろうと懸命の模索を続けているが、苦戦を避けられそうにない。

金沢文化を満喫する外国人

金沢市のひがし茶屋街(画像:写真AC)
金沢市のひがし茶屋街(画像:写真AC)

 金沢市での開業効果は3年目の2017年に頭打ちの気配が見えてきたが、そのころから外国人観光客が観光客数を下支えし始めた。京都市に似た古い街並みが残るひがし茶屋街では、着物に身を包んだ外国人観光客が日本情緒を満喫する姿をよく見かける。

 外国人観光客が目立つのは、ひがし茶屋街のほか、

・兼六園
・金沢城
・長町武家屋敷跡
・近江町市場

など。いずれも日本の伝統や文化、食を楽しめる場所だ。金沢市観光政策課は

「歩いて回れる範囲に名所が集まり、京都ほど混雑していない点が受けたのでないか」

と見ている。

 大手旅行代理店は成田空港から入国し、東京観光した外国人を箱根や富士山経由で京都へ運ぶツアーを企画していたが、箱根や富士山に代わって金沢市を経由地に選ぶところが増えてきた。新しい“ゴールデンルート”に金沢が選ばれたわけだ。

 国土交通省北陸信越運輸局は石川県の要望を受け、このルート推進に力を入れてきた。同運輸局国際観光課は

「金沢市の人口は約46万人だが、加賀百万石の城下町が培ってきた文化や伝統は市の規模以上。訪日客にとって魅力的な場所だ」

と話した。

全てのコメントを見る