北陸新幹線「敦賀延伸」 現状は金沢“独り勝ち” 福井県に正直勝ち目はあるのか?
北陸新幹線が2024年3月、福井県敦賀市へ延伸する。福井県は観光客獲得で金沢独り勝ち状態を打ち破ろうと懸命の模索を続けているが、苦戦を避けられそうにない。
2015年金沢延伸の恩恵

金沢市によると、2015年の北陸新幹線金沢延伸後、金沢市を訪れた観光入込客数はコロナ禍まで
「年間1000万人」
を超す。
当初は北陸新幹線で直通となった首都圏からの観光客、ビジネス客が大半を占めていた。それまで首都圏から金沢市への移動は空路か、上越新幹線と在来線特急を乗り継いで向かうのが一般的だった。陸路なら移動時間が4時間近くかかったが、北陸新幹線は約2時間半で結んだ。この時間短縮が首都圏の人たちの目を北陸に向けさせた。
北陸地方はもともと、関西と結びつきが強い一方、首都圏となじみがなかった。
「北陸なんて何も知らないから、学生時代に取りあえず有名な金沢に来たところ、1回でファンになった」
福井駅で話を聞いた茨城県出身、千葉県浦安市在住のOL(28歳)はこう語った。今では観光客の6割近くをリピーターが占める。