ローカル線の奇跡再び? JR西「姫新線」がコロナを跳ね除け、輝きを取り戻した本当の理由

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経営が厳しい地方鉄道の存廃を議論する再構築協議会制度の運用が、10月からスタートした。こうしたなかで、いま注目されているのが、姫路から新見を結ぶ姫新線である。

着実に進む駅周辺の活性化

関西陸運のウェブサイト(画像:関西陸運)
関西陸運のウェブサイト(画像:関西陸運)

 このようなさまざまな取り組みによって、ついに乗車人員は2015年度に年間301万人に回復した。300万人に達したのは、1981(昭和56)年度以来、34年ぶりのことだ。その後も乗車人員は着実に拡大し、2019年度には322万人に達した。

 ところが、コロナの影響で2020年度は260万人と激減してしまった。しかも、JR西日本が2022年4月に乗客が少ないローカル線の収支を公表し、姫新線の播磨新宮~上月間が年間6億円の赤字となっていることが明らかになった。

 しかし、コロナの影響が緩和するにつれ、姫新線の乗車人員は順調に回復してきている。2021年度は274万人に増加し、2022年度は296万人にまで回復した。姫新線利用促進・活性化同盟会が、2010年から取り組んできた施策が効果を上げていると考えられる。

 特に、パーク&ライドの環境整備と駅周辺の活性化は着実に進んでいる。例えば、姫路市の太市(おおいち)駅は官民一体の取り組みが実り、にぎわいを取り戻した。

 2021年3月、太市駅の駅舎建て替え工事を契機に、JR西日本、姫路市、太市地区連合自治会、地元の運送会社・関西陸運の4者が駅周辺の整備に向けた連携協定を締結したのだ。こうした提携は全国で初めての試みだ。

 同年秋には、関西陸運が駅と直結する形で地上2階建ての新社屋を建設し、新たな太市駅が誕生した。同社の社屋屋上には屋外イベントスペースを設置し、約35台収容の駐車場も併設した。1階には同社が運営・管理するレンタル会議室やレストランが開設された。これまでなかった交流の場が誕生したことによって、地域の人が集まるようになったのだ。

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