西武鉄道も導入 「鉄道中古車」はなぜいまアツいのか? 人気車両は“奪い合い”状態という現実

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西武鉄道はこのたび、東急電鉄や小田急電鉄から、「サステナ車両」として中古車を導入することになった。東急電鉄からは大井町線で使用されている9000系、小田急電鉄からは、本線などで活躍する8000形が導入されることになる。

人気の中古車

東急電鉄のウェブサイト(画像:東急電鉄)
東急電鉄のウェブサイト(画像:東急電鉄)

 鉄道の中古車の世界にも、人気・不人気というのはある。複数編成を同時に導入でき、かつ扱いやすい車両、また同業他社との情報交換も可能なように、譲渡実績が多くある事業者の車両が人気である。

 人気があるのは、

「東急電鉄」

で走っていた車両である。日本各地のローカル私鉄で、東急の車両の雰囲気を残しながら、短編成化した車両が走っているのを見ることができる。伊豆急行や上田電鉄といった東急系列の私鉄だけではなく、弘南鉄道や富山地方鉄道といった資本関係のない鉄道会社でも見られ、近鉄系列の養老鉄道で導入された実績もある。

 東急電鉄の車両には「ステンレス車両」という特徴があり、扱いやすい傾向がある。車両自体にも先進的な技術を取り入れる傾向があるため、比較的省エネルギーのものが多く、経費節減がしやすいというメリットもある。

 そのなかでも人気なのが車体長18mの車両だ。東急電鉄では以前、東京メトロ日比谷線直通や、その他短距離路線のために車体長18mの車両が多くつくられていた。だが日比谷線への直通もなくなり、一方、目黒線は地下鉄に直通し、多くの路線で車体長20mの車両が導入されていった。

 いまでは18mの車両は、同社では東急多摩川線や東急池上線にしか残っていない。このあたりの車両は、将来奪い合いになると予想される。

 東京メトロ日比谷線が18m車8両編成から20m車7両編成に変更した際に、鉄道業界は中古の車両を求める動きが活発化した。日比谷線で使用されていた03系は、18m車だったため人気になり、長野電鉄や北陸鉄道、熊本電気鉄道に譲渡された。ちなみにこの03系は、西武鉄道で導入されるサステナ車両よりも新しい車両である。

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