西武鉄道も導入 「鉄道中古車」はなぜいまアツいのか? 人気車両は“奪い合い”状態という現実
西武鉄道はこのたび、東急電鉄や小田急電鉄から、「サステナ車両」として中古車を導入することになった。東急電鉄からは大井町線で使用されている9000系、小田急電鉄からは、本線などで活躍する8000形が導入されることになる。
中小私鉄が中古車を導入する理由

西武鉄道のように、大手私鉄が他社中古車を導入することは異例ではあるものの、中小の私鉄では中古車を導入することはよくある。なぜなのだろうか。
中小私鉄では、経営状況が厳しいところが多い。新車を導入しようとしても、独自に開発できる力はない。もちろん、お金もない。
そこで大きな鉄道会社の車両を数編成購入し、その私鉄の事情に合わせて改造して使用するということがよくある。乗用車のように、一般向けの車両を買ってそのまま乗るということはできないのだ。タクシーのように、既存の車両にあんどんを載せ会社のステッカーをつけて、というのも無理だ。
鉄道での新車は、基本的にオーダーメードのようなものだ、都市圏では長編成で走っていた列車を短編成にし、場合によっては先頭車に改造し、ワンマン運転対応設備を設ける。この程度の改造で、これまで何十年と都市圏で走ってきた車両を、さらに10年~20年と使用するのだ。
当然ながら、そう簡単に都合のいい新車が出るものではない。どこかの大きな鉄道会社で新車導入の話があれば、地方私鉄では中古車を譲ってほしいと声をかける。それも、タイミングがよくないとうまくいかない。
タイミングが合わないばっかりに、古い車両を無理に使っていくしかない場合も出てくる。そうなるとメンテナンスコストがばかにならない。そのような視点から考えると、丈夫で扱いやすい車両が求められることが多い。