鉄道業界はなぜ「人手不足」「人あまり」が同時発生するのか? その構造から考える

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鉄道事業者は「人手不足」で求人がよく行われているが、一方では、人余り」も起きているようだ。なぜそのような事態が起きるのか、解説する。

基本的には人手不足

山手線の電車(画像:写真AC)
山手線の電車(画像:写真AC)

 人手不足ということは多くの業界で言われている。たった20年ほど前に「就職氷河期」と呼ばれ、若い人が職探しに苦労した時代からは、考えられない状況になっている。

 鉄道業界も同様だ。現場で働く人を中心に、公営・民営問わず鉄道事業者で人手が足りない状況になっており、求人がよく行われている。ところが一方では、その鉄道事業者内で「人余り」も起きていると筆者(小林拓矢、フリーライター)は認識している。

 なぜ、鉄道で「人手不足」が発生しやすくなり、その一方で「人余り」が起きているのか。鉄道業界の構造から考える。

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