ホンダの北米EV充電「テスラ規格」採用が、実に賢明といえるこれだけの理由

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2023年9月7日、ホンダが2025年からテスラの電気自動車(EV)充電網を採用すると発表した。ただ、このニュースは驚くようなものではなく、むしろ自然な流れである。

エネルギー事業は拡大基調

累計5万台の設置を記念したスーパーチャージャー。写真中央(画像:テスラ)
累計5万台の設置を記念したスーパーチャージャー。写真中央(画像:テスラ)

 テスラが設置したスーパーチャージャーは、2012年9月の初設置から11年強で約5000か所を数え、現在までに5万基を設置。世界最大規模とされている。

 地域別では、

・北米:2000か所
・アジア:2000か所
・欧州:1000か所

に、1か所あたり平均9基のスーパーチャージャーが設置されており、2023年に入ってからも毎月約1000基のペースで追加されている。各地域の充電コネクターに対応しており、中国ではGB/T、欧州ではCCS-2との互換性がある。

 テスラは数年前までスーパーチャージャー網から利益を得ることが難しかったが、2030年までに最大3兆円の売上高に成長する可能性がある。その根拠は、米国でテスラが推進するNACSの採用が今後も拡大し、EVユーザーが増加し、スーパーチャージャーの利用料収入が爆発的に増加すると予想されるからだ。

 数年後には、テスラもスーパーチャージャー網を基盤に事業を拡大すると予想される。その事業価値は一説には14兆円とも言われているが、スーパーチャージャー網の拡大に伴い、テスラはスーパーチャージャーに電力を供給するための太陽光発電にも取り組んでおり、屋根に設置する太陽光発電システム「ソーラールーフ」、太陽光発電システム「パワーウォール」などの事業も展開している。

 今後、一般家庭だけでなく、スーパーチャージャーが設置された商業施設にも太陽光発電システムが設置されるようになり、事業規模はさらに拡大すると予想される。

 このように、テスラのエネルギー事業はEV事業と並ぶ一大ビジネスになる可能性を秘めており、他の自動車メーカーによるスーパーチャージャー網の採用がさらに拡大すれば、寡占化が進み、巨大なプロフィットセンターとなることが予想される。先日のテスラによるNACS採用の動きは、その予兆である。

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