ホンダの北米EV充電「テスラ規格」採用が、実に賢明といえるこれだけの理由

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2023年9月7日、ホンダが2025年からテスラの電気自動車(EV)充電網を採用すると発表した。ただ、このニュースは驚くようなものではなく、むしろ自然な流れである。

拡大するテスラEV充電網

ホンダのロゴマーク。2022年11月8日撮影(画像:AFP=時事)
ホンダのロゴマーク。2022年11月8日撮影(画像:AFP=時事)

 2023年9月7日、ホンダが2025年からテスラの電気自動車(EV)充電網を採用すると発表した。ただ、このニュースは驚くようなものではなく、むしろ自然な流れである。

 というのも、米国におけるテスラのEV充電網に関連する動きとして、ホンダは

・テスラとのEV充電網の利用に合意したGMとのバッテリー式電気自動車(BEV)共同開発
・テスラが採用したNACSとCCSをサポートするEV充電網を構築する合弁会社の設立

などを既に推進していたからである。

 テスラが採用したNACSと呼ばれるEV充電コネクターは、2023年6月に米自動車技術者協会(SAE)が標準規格化を発表したことで、合弁会社設立を発表した自動車メーカー7社に加え、フォルクスワーゲンやボルボなどでも採用される見通しだ。

 NACSのメリットは次のものが挙げられ、

・ひとつのコネクターで急速充電と普通充電が可能
・プラグインチャージ(PnC)に対応しているため、コネクターを差し込むだけで支払い認証が完了
・最大出力250kWの高出力

充電器としての商品性の高さから採用が進んでいる。

 このようなテスラのNACSの採用ラッシュにより、NACSが統一充電規格となる可能性もあるが、果たしてテスラの米国におけるスーパーチャージャー網はどこまで拡大するのだろうか。

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