テスラ相次ぐ「値下げ」 米国の価格破壊ブームで、EVはお手頃アイテムになるのか?

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テスラの2023年第2四半期の売上高は、前年同期比47%増の249億ドルと過去最高だったが、営業利益率は前年同期から5ポイント下落して9.6%だった。

テスラの決算発表からわかること

モデルS(画像:テスラ)
モデルS(画像:テスラ)

 テスラの2023年第2四半期の売上高は、前年同期比47%増の249億ドルと過去最高だったが、営業利益率は前年同期から5ポイント下落して9.6%だった。

 2022年末からの最大30%ほどの値下げ進行が下落に影響しているものの、最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスクは会見で、

「市況が安定していなければ、今後も価格調整を実施する」

と、さらなる値下げを示唆した。

 テスラは2023年1月から世界各国で値下げを繰り返し、その履歴は追うことが難しいほど頻繁だ。恒例となっている四半期末の在庫一掃セールが先月末に実施され、「モデルS」と「モデルX」が最大で7500ドル値下げされた。

 繰り返される値下げによってテスラは市場価格を先導し、市場を翻弄(ほんろう)している。一方、

・市場価格の下落
・事業の撤退リスク

などが生じており、テスラのシェア拡大とともにその影響力は拡大し続けている。

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