ANA新ブランド「AirJapan」はジップエアの対抗馬となれるのか? 来年2月始動で見えてきた、フルサービス時代の“終わりの始まり”
AirJapanの前身である現在のエアージャパンは、既にバンコクに就航している。わざわざ第3のエアラインとして、AirJapanを新たに就航させるワケとは一体何なのか。
アジア路線に投入するワケ

新生AirJapan(エアージャパン)の始動がいよいよ2024年2月と迫ってきた。
フルキャリアサービスのANA、国内格安航空会社(LCC)のピーチに続く、中距離国際線を担うANAグループの第3のエアラインとなる。まず第一弾路線として明かされた就航路線は、2024年2月9日から就航する成田~タイ・バンコク線だ。
航空業界に少し詳しい人は、エアージャパンという名の航空会社が以前からANAグループに既に存在していることをご存じだろう。エアージャパンの前身はワールドエアーネットワークという国際線チャーター便を運航する会社だった。
2000(平成12)年に社名をエアージャパンに変更して、現在ではANAグループの一員として香港やシンガポール、バンコクなどのアジアリゾート路線をメインに運航している。
つまり、AirJapanの前身である現在のエアージャパンは、既にバンコクに就航しているのだ。わざわざ第3のエアラインとして、新たに就航させるワケとは一体何なのだろうか。