「排気音しない」「迫力ない」 モータースポーツ“電動化”に集まる不満の声、環境志向の未来にカーロマンはあるのか?

キーワード :
, ,
自動車の電動化に関しては、世界は「待ったなし」の状況にある。モータースポーツも例外ではなく、現在、レーシングカーの電動化などの環境対策が進んでいる。

世界中で進む電動化

サーキットを走る車(画像:写真AC)
サーキットを走る車(画像:写真AC)

 現代の気候変動に対する意識が高まるにつれ、温室効果ガス(CO2)を排出しないゼロエミッションの電動車に注目が集まっている。地球温暖化に歯止めをかけるため、各国の政府や都市は「ガソリン車規制」や「電動車への移行」を進めている。

 規制に向けた行動のスピードは国によって異なるが、北欧のノルウェーでは2025年までにガソリン車の販売ゼロを目指しており、そのスピードは驚くほど速い。日本政府も2035年までにガソリン車の新車販売を禁止すると発表しており、自動車の電動化に関しては、世界は「待ったなし」の状況にあるといえる。

 その性質上、CO2を大量に排出するモータースポーツも例外ではなく、現在、レーシングカーの電動化などの環境対策がものすごい勢いで進んでいる。すでにハイブリッド仕様のレーシングカーは世界の名だたる大会に登場しており、電動化のさらなる進展が新たな競技の立ち上げにつながっている。

 今回は、電動化が進むモータースポーツの世界の現状と課題について考えてみたい。

全てのコメントを見る