現役タクシードライバーに取材! 「お釣りの小銭」がもし足りなかったら、どうしているのか

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プライベートでもビジネスでも、よく使われるタクシー。ただ、乗車後に手持ちの現金が足りなかったり、手元に大きな紙幣しかなかったりと、困った経験をした人も少なくないだろう。

客との支払いトラブル

タクシーの支払いをする男性(画像:写真AC)
タクシーの支払いをする男性(画像:写真AC)

 次に、客の現金が支払時に足りないとわかったとき、ドライバーはどう対応するのだろうか。

「コンビニで現金を引き出してもらいます。しかし、最近はカードやQRなどのキャッシュレス決済が普及しているため、このような問題はかなり解消されています」

キャッシュレス決済の普及でトラブルが減ったのはよいことである。その他のトラブルについても聞いてみた。

「『いつもと料金が違う』というお客さまがいらっしゃいます。タクシーのメーターは時間と距離制ですので、信号待ちや渋滞などで多少変動する場合があります。そのことをご理解いただきたいです」

 タクシー料金は走行距離だけで決まると思っている客もいまだにいる。そのため、同じ距離でも渋滞の状況や車の進み具合によって料金が変動することを理解してもらわないと、労力と時間の無駄になってしまう。また、Aさんは

「私が勤めている会社では、クレジットカードはふたつのブランドしか使えません。そのため、他のブランドのカードを出されたときは少し緊張しました。そのときは、最終的に現金で支払っていただきました」

とも。このようなトラブルを避けるためにも、乗車の際にはどのブランドのクレジットカードが使えるか確認しておくと、スムーズに支払いができるだろう。次に、支払時の金銭トラブルを避けるためにしていることも聞いてみた。

「トラブルを避けるため、両替は頻繁に行っています」

 最も多いトラブルは釣り銭切れで、これには注意が必要なようだ。しかし、Aさんのようなマメなドライバーばかりではないことを、私たち客は肝に銘じなければならない。

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