現役タクシードライバーに取材! 「お釣りの小銭」がもし足りなかったら、どうしているのか
お釣りがない場合の対応
プライベートでもビジネスでも、よく使われるタクシー。ただ、乗車後に手持ちの現金が足りなかったり、手元に大きな紙幣しかなかったりと、困った経験をした人も少なくないだろう。困るのはドライバーも同じだが、そのような客を乗せたとき、彼らはどのように対応しているのだろうか。現役のドライバーであるAさんに事情を聞いてみた。
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まずは、“釣り銭切れ”といったトラブルなどについて。もし、客が1万円しか所持しておらず(クレジットカードやキャッシュレス決済もない)、ドライバーもちょうどお釣りを切らしている場合、どのように対処するのだろうか。
「お釣りを切らしているときは、お客さまにコンビニで崩していただきます」(Aさん)
基本的には、ドライバーではなく、客がお釣りが出ないよう支払う必要があるようだ。ちなみに、営業開始時にドライバーが用意するお釣りの額はいくらくらいなのか。
「セキュリティーの関係で詳しくはいえませんが、2万円くらいだと思います」
当然、客が多ければ多いほど、ドライバーの紙幣や硬貨は減っていくため、客自身が小銭の状況をよく考えてから支払うほうがいい。
もちろん、キャッシュレス決済を利用すれば釣り銭切れの心配はないが、駐車場大手のパーク24(東京都品川区)が2021年に実施した調査によると、現金払いの客はまだ多い。
同調査では、タクシー利用時に「現金で支払う」と回答した人は34%。一方、キャッシュレスで支払うと回答した人は31%で、現金払いの割合が高いことがわかる。
年代別では、30代以下ではキャッシュレスの割合が高く、40代以上では現金の割合が高く、年代が上がるほど現金の割合が高くなる傾向が見られた。