レンタカーが無人でやって来る! 米国で遠隔操縦「配車ビジネス」人気、完全自動運転までの“つなぎ”となれるか

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自動運転の先進国である米国において非常にユニークなサービスがスタートしている。それは遠隔操縦によるレンタカーの無人配車である。これはどういったビジネスなのか。

伴走車からの操作も可能

車両がネットワーク接続を完全に失った場合、あるいは車両に何らかの重大な問題が発生した場合、車両は自動的にこれを検知して完全に停止する。現在、この停止は「車線内」だが、Halo.Carは車両を路肩に寄せてから停止させる車載オートノミーの開発を進めている(画像:Halo.Car)
車両がネットワーク接続を完全に失った場合、あるいは車両に何らかの重大な問題が発生した場合、車両は自動的にこれを検知して完全に停止する。現在、この停止は「車線内」だが、Halo.Carは車両を路肩に寄せてから停止させる車載オートノミーの開発を進めている(画像:Halo.Car)

 遠隔操縦で顧客の元に届けられた車両は、そのままレンタカーとして利用されるわけだが、ここからの操縦は顧客による手動であり、遠隔操縦が継続されるわけではない。遠隔操縦されるのはあくまで顧客に元に届けるまでの行程のみである。

 Halo.Carがこのビジネスを開始するにあたって、当初は顧客の元に届ける車両には監視役のスタッフを同乗させていた。これは万が一に備えてのことであり、走行中に何らかのトラブルに遭遇した場合には迅速に停止させた後に手動操縦に切り替えることが目的だった。

 しかし、実際の運用においてほぼ問題がなかったことから、現時点では同乗スタッフは廃止し緊急時対応のスタッフは直後を走行する伴走車とともに行動するというシステムとなっている。

 伴走車からは遠隔操縦車をコントロールすることも可能である。その上で運用に問題が生じなければ、1年以内には伴走車なしでの配送に切り替えるプランになっているという。

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