「お金払わない」「会社に電話するぞ」 タクシードライバーに浴びせられるカスハラ暴言の数々、8月1日“名札廃止”の裏側事情とは

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街なかでタクシー業務を行っていると、ときどき、タクシー側から見て「その苦情は過剰ではないだろうか」と首をかしげたくなる場面に遭遇することがある。

カスハラの被害割合

タクシーのイメージ(画像:写真AC)
タクシーのイメージ(画像:写真AC)

 誰もカスタマハラスメントを経験したくないし、経験させたくない。公共交通機関における迷惑行為は、クレームが正当である場合、警察の関与や大衆の知るところになる。カスハラの解決策には双方の努力が求められ、相手を深く傷つけないことが重要だ。

 筆者の会社では利用者からの迷惑行為に関するアンケートがあり、過去2年間にひどい迷惑行為を経験したと答えた乗務員は60%以上だった。特に60歳以上の高齢男性が執拗に問題を引き起こしていた。

 こうした怖い利用者は神様とは呼べない。日本のおもてなし精神は素晴らしいが、タクシーやバスの乗務員にも一定の裁量権を持たせることが必要だ。我慢する必要はない。

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