「サービス業としてのドライバー」が抱えるジレンマとは【短期連載】どうなる?これからのトラックドライバー(2)

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今後のトラックドライバーのあり方を考える上で、「サービス業化」は確かに考えられ得る道であろう。ただし、絶対的かつ唯一の道ではないし、そもそもサービス業化すれば運送会社の収益が上がると考えるのも短絡的だ。

「やりたくないこと」にこそ、活路がある

 運送会社の仕事、ひいてはドライバーの仕事というのは、因果なものだ。トラックの運転については、安全であること、無事故であることを当然のこととして求められる。それはすなわち、トラックを安全に走らせて預かった貨物を無事故で届けるだけでは、競合との差別化にはならないことを意味する。

「人のやっていないことをやると実りが大きい」――これは、日清食品の創業者でカップヌードルを発明した安藤百福氏の言葉だ。この言葉に従えば、人のやりたがらないことをあえて行うことに、運送会社における競合他社との差別化を実現するヒントがある。

●集荷先や配送先が本来行うべき作業を、代行すること。
・手積み手卸しによる、積載効率の追求。
・棚入れ。
・ドライバー自身がフォークリフトを運転し、荷役を代行する。

●輸送業務とは異なる、別の役務を提供すること。
・配送先におけるカタログ販売。
・配送先の高齢者に対する見守りサービス(ヤマト運輸で実施中)。
・買い物代行サービス(ヤマト運輸で実施中)

 いくつか例を挙げたが、我ながら、少しげんなりとする。どれも、もし仮に私自身が現役ドライバーであったとしても、敬遠したいことばかりだ。

 これからのトラックドライバーはどうなるのか。私は、二極化が進むと考えている。ここに挙げたような、言わば面倒事をいとわずにやり自らを成長させ、自身の価値を高めていくことができるドライバーと、「やりたくない」を繰り返し消極的な姿勢を取り続けるドライバーである。

「どうなる? これからのトラックドライバー」最終回となる第3回では、二極化が進む背景について考察しよう。

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