「EVピックアップトラック」米で開発加熱 旧来大手&新興メーカーの新型モデル投入ラッシュ

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米国では近年EVピックアップトラックの開発が加速。旧来大手自動車メーカーだけでなく新興EVメーカーも新型モデルを多数発表している。

「EVピックアップトラック」旧来・新興メーカーから続々

「サイバートラック」(画像:テスラ)。
「サイバートラック」(画像:テスラ)。

 2021年1月、米国では4年間続いた覇権主義的なトランプ政権に代わり、新たにバイデン政権が誕生した。バイデン政権では気候変動や人権問題など、世界が直面する問題に率先して取り組み、世界協調を呼びかけて再び世界のリーダーたろうとするような政策を打ち出している。

 その中でも特に力を入れているのが、気候変動に関する問題だ。バイデン政権は、バイデン大統領就任直後に米国のパリ協定正式復帰を発表しただけでなく、クリーンエネルギーに対して大型投資を行う環境政策や、自動車の排ガス規制強化、石炭とフラッキング(石油・ガス採掘の水圧破砕法)の禁止を打ち出すなど、気候変動に対するその注力ぶりは眼を見張るものがある。

 こうした背景もあり、米国では電気自動車(EV)への投資が一段と加速している。例えば米国の中で最も自動車の環境規制に厳しいカリフォルニア州では「2035年までに州内で販売される全ての新車をZEV(Zero Emission Vehicle:無公害車)とする」ことを決めており、ワシントン州でも「2035年までに州内で販売される全ての新車をEVとする」法案を可決している。

 米国では自動車を「オートモービル(Automobile)」と「ライトトラック(Light Truck)」の2種類で分類しており、後者のライトトラックにはピックアップトラックやSUVなどが含まれる。米国の新車販売は、COVID-19(新型コロナウィルス)感染拡大による影響で2020年に多少落ち込んだものの、そこに占めるライトトラックの割合は年々大きくなっている。2010年には乗用車:ライトトラックの割合がおよそ1:1だったものが、2020年にはおよそ1:4になっているのだ。当然そこに含まれるピックアップトラックの台数も右肩上がりで上昇している。

 すなわち米国市場における「EV化」は、「ピックアップトラックのEV化」なくしては達成することができないということになる。実際に近年では米国の新興メーカーや旧来大手自動車メーカーがEVピックアップトラックの開発に注力するようになっており、様々なEVピックアップが発表されている。