タクシーの車内、実は個人情報“ダダ漏れ状態” ドライバーの耳に勝手に入ってくるあれこれ 自己防衛するにはどうしたらいい?
ニュース番組『ABEMA Prime』6月8日放送分で、ガソリンスタンドの従業員が、来店した著名人のクレジットカード番号、直筆サインの記されたレシート画像をSNSに投稿したことが紹介され、個人情報の在り方について討論された。
個人情報に近い職業

ニュース番組『ABEMA Prime』6月8日放送分で、ガソリンスタンドの従業員が、来店した著名人のクレジットカード番号、直筆サインの記されたレシート画像をSNSに投稿したことが紹介され、個人情報の在り方について討論された。
これと同様に気を付けなければならないのが、「タクシーに乗る」ときである。現役タクシードライバーでもある筆者(二階堂運人、物流ライター)が説明しよう。
タクシードライバーは立場上、他人が知り得ない情報を得る。一般人だけでなく、芸能人やスポーツ選手、文化人などの有名人を頻繁に乗せるからだ。乗客の個人情報にとても近い位置にいる職業なのである。
残念ながら、タクシードライバーのなかには仕事で知り得た情報を第三者に雑談レベルで話す者がいる(もちろんごくわずかだ)。タチの悪い者になると、情報を悪用するケースもある。
2018年、女優の菊池桃子さんにストーカー行為をして、元タクシードライバーがストーカー規制法違反の疑いで逮捕された。フライデーデジタルが同年9月12日に配信した記事「菊池桃子ストーカー事件・被告の無自覚が招いた二度目の逮捕」(フリーライターの高橋ユキ氏執筆)によると、
「昨年(2017年)秋に配車システムで被告が運転するタクシーを利用した際、菊池さんであることを被告に気づかれてしまい、そこから被告は事務所宛に交際を求めるメールを送ったり、菊池さんの自宅に押しかけるなどのストーカー行為をエスカレートさせていった」
という。卑劣極まりない、断じて許せない犯行である。