まずはテスラに追いつけ 「ギガキャスト採用」で見えてきた、トヨタ・ホンダの本気度、日本メーカーのEV転換は吉と出るか凶と出るか

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圧倒的な利益率で、日本メーカーを侵食するテスラ。ここにきて、トヨタとホンダが遅ればせながらテスラに習い、テスラを超えることを狙った新たな戦略が表面化してきた。

トヨタやホンダがテスラに学ぶもの

テスラCEOのイーロン・マスク(画像:AFP=時事)
テスラCEOのイーロン・マスク(画像:AFP=時事)

 トヨタにとって効率のよい製造ライン設計とは、自動車メーカーとしての中核的技術のひとつである。トヨタがその製造システム構築と生産管理において考案した「カンバン方式」(無駄な在庫を持つことなく、必要なモノを必要な量、必要なタイミングで生産現場に供給する管理方法)は、世界共通語だ。

 テスラのこれまでのやり方については、ともすれば場当たり的で消費者無視ではないかといわれることが多かった。販売価格の予告なしでの変更などはその最たる例だろう。しかし企業として無用な損害をかぶることなく、リスクを避けるための措置だったと思えば極めてまっとうなやり方でもある。

 トヨタやホンダは、無用なプライドは捨てテスラのよいところは積極的に見習う道を選択した。これは、経営判断としては正しいだろう。

 もちろんトヨタとて全面的にテスラ流に進むというわけではない。特にパーツ数削減と全体の工程削減は、下請け協力会社との関係に何らかの悪影響を及ぼすことは必至である。

 ここをいかにしてクリアするのか。グローバル市場を踏まえてのハイブリッドや水素内燃機関、燃料電池も含めて、全方位政策が必須のトヨタとしては今後難しいかじ取りを行うこととなる。結果が出るのは2030年前後となるだろう。

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