コンビニにあふれる大量の荷物! 台湾に年2回訪れる「物流地獄」をご存じか

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台湾ではインターネット通販サイトの「独身の日」特売セールと、「双12」セールが大きな稼ぎ時だ。その様子を解説する。

ECサイトの大型セール

「双11」の時期、台湾のコンビニ店内の様子(画像:爆料公社)
「双11」の時期、台湾のコンビニ店内の様子(画像:爆料公社)

 台湾ではインターネット通信販売サイトの「独身の日」(光棍節、11月11日)特売セールの期間中、「今注文したらいつ頃届きますか」という質問が、フェイスブック(FB)や台湾最大のインターネット掲示板「PTT」で多く見られる。

 中国発祥の独身の日セールが台湾に導入されて以来、毎年11月にネット通販大手各社が「送料無料」「割引クーポン・買い物ポイントの進呈」「時間限定キャンペーン」「電子決済キャンペーン」などのサービスを打ち出し、多くの消費者がまとめ買いするため、物流業界では倉庫不足や配送遅延などが発生する。

 独身の日セールは、中国の電子商取引(EC)大手、阿里巴巴集団(アリババ・グループ)が2009年に開始した。10~12月の売上高が他の月を大きく上回ることに気付いたアリババは、さらに売り上げを伸ばす方法はないかと考えたところ、独りを意味する「1」が並ぶ11月11日に自分へのご褒美として買い物をしようという宣伝文句で、独身の日セールを行うことにした。

 その後、独身の日セールは中国のネット通販業界で毎年恒例の一大イベントとなった。台湾ではシンガポール系のECサイト、蝦皮購物(ショッピー)が2015年から大々的に独身の日セールを展開したことで、台湾のネット通販業界全体に広がり、12月12日の「双12」セールも誕生した。双12セールもネット通販業界の一大イベントとなっている。

 2022年の独身の日セールでは、台湾のネット通販最大手のmomo購物網が、11月11日午前0時にキャンペーンを開始。わずか10分間で1億台湾元(約4.5億円)以上の売上高を記録し、午前0~1時の売上高は、前年同期比45%増、通常平均の42倍、アクセス数は前年同期の3倍以上に増加した。

 同業大手のPCホームは、10月24日に独身の日セールを開始し、ライブ配信販売のアクセス数が2時間で延べ50万人に達し、受注は1000件以上と、通常平均の6倍に増加した。また、11月10日午後9時からは、LINEショッピング(LINE購物)との提携により、2時間限定のキャンペーンを実施。アクセス数は通常平均の11倍以上となり、取引総額は前年同期比約50%増加した。

 台湾のシンクタンク、資訊工業策進会産業情報研究所(MIC)が2022年に行った調査によると、独身の日セールを利用する消費者の割合は84%、双12セールは43%に上る。ネット通販セール期間中での平均消費額は2万1728元(約10万円)。最もよく購入するのは洗剤で、次いで、3C(コンピューター、通信、家電)製品▽美容・スキンケア用品▽家庭用品。ネット通販セールに対する不満は「商品の到着日時が不明」「キャンペーン適用条件が厳しい」「キャンペーン適用条件が複雑」「品切れで購入できないことがある」「カスタマーセンターの返信が遅い」などで、独身の日セールでは、特に品切れが問題視されている。

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