上級会員の格差拡大? 「航空会社」がサービス面で差別化を図るワケ
航空会社には、自社便などに多く搭乗する人を対象とした「上級会員」の制度が存在する。しかし、同じ上級会員でもサービス面で「差」を付ける航空会社が出てきている。いったいなぜか。
上級会員のサービスに変化

上級会員としてのサービスは、一般的に
・無料での事前座席指定
・受託手荷物優遇
・優先搭乗手続き
・優先搭乗
・ラウンジ利用
・優先手荷物受け取り
などがある。通常、どの搭乗クラスに乗っても、これらのサービスは受けられる。旅行会社のツアー利用など、マイルがたまらないような最も低い予約クラスの利用時にも適用される。
ここ数年、欧米の航空会社を中心に「エコノミーライト」「ベーシックエコノミー」といった運賃が登場した。エコノミークラスの最安運賃で、手荷物は機内持ち込みのみ無料、受託手荷物や事前座席指定は有料という、格安航空会社(LCC)のようなサービスしか提供されない。もっともこの運賃で予約しても、自社や提携会社の上級会員であれば、事前座席指定や受託手荷物1個を無料とする航空会社もある。
しかし最近、自社の上級会員のみを優遇する航空会社や、最安運賃で搭乗する場合には一切優遇をしないという航空会社が増えてきた。
例えば、ルフトハンザドイツ航空の場合、スターアライアンスの最上資格「ゴールド」を持っていても、ライト運賃だと優遇はない。シンガポール航空は、エコノミークラスの事前座席指定は、自社の上級会員か、運賃が高い予約クラスでのみ可能で、他の場合には有料となる。
マレーシア航空も、無料で事前座席指定ができるのは、ワンワールドエメラルド会員のみ。フィンエアーも先日、ライト運賃からさらに改変した「スーパーライト」という運賃を発表し、この運賃での搭乗客は、たとえ上級会員であっても手荷物ルールなどがさらに厳しくなっている。