四国新幹線 徳島知事「岡山ルート支持」に見る、岡山県“一人勝ち”の未来 それでも四国人は新幹線を求めるのか?
四国新幹線は岡山経由――。ついに構想ルートが一本化され、現地では計画の具体化に向けた期待が一段と高まっている。もしも、四国初の新幹線が実現にこぎつけたとき、沿線はどう変化するのか。
後藤田・徳島県知事の発言
四国新幹線は岡山経由――。ついに構想ルートが一本化され、現地では計画の具体化に向けた期待が一段と高まっている。もしも、四国初の新幹線が実現にこぎつけたとき、沿線はどう変化するのか。そこには、単なる地域の発展だけでなく、日本の首都移転の可能性もある。
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今回、にわかに四国新幹線が注目を集めたきっかけは、徳島県の後藤田正純知事が四国新幹線のルートとして「岡山ルート」に賛同を表明したことだ。5月25日に開催された近畿ブロック知事会議で、後藤田知事はこう発言した。
「徳島県は岡山ルートに賛同する。淡路ルート(紀淡ルート)は違うと思っている」
もともと1973(昭和48)年に策定された新幹線基本計画では、ふたつのルートが想定されている。
・四国新幹線:大阪市を起点に徳島・高松・松山各市を通って大分県に至る
・四国横断新幹線:岡山市から高知市に至る
どちらのルートでも、四国4県の各県庁所在地は新幹線駅ができることが期待されている。そして、リニア中央新幹線が開通すれば四国4県の県庁所在地はすべて新大阪駅で乗り換えて、東京まで2時間圏内となるとされている。
そこで、自治体などでつくる四国新幹線整備促進期成会ではこれまで、リニア中央新幹線が新大阪駅に延伸する2037年の四国新幹線開業を目指すという大胆な発言もあった。