IHIの「逆走車・誤進入歩行者防止システム」が全国初採用 中部国際空港連絡道路
IHIが開発を進めている「逆走車・誤侵入歩行者防止システム」が、全国で初めて実際の現場に採用された。中部国際空港連絡道路に導入されるこのシステムは、侵入した自動車や歩行者を三次元レーザレーダで検知し、複数の方法で注意喚起を行う。
現地で3年間の実証実験を実施

IHIが開発を進めている「逆走車・誤侵入歩行者防止システム」が2021年10月、全国で初めて、実際の自動車専用道路で採用されることとなった。
採用されるのは愛知県常滑市で知多横断道路と中部空港を結ぶ中部国際空港連絡道路。2018年から本道路のセントレア東口IC出口で実証実験を約3年間実施し、効果検証などを経て、今回本採用に至った。
このシステムは、逆走車両や誤進入した歩行者を三次元レーザレーダで検知。逆走車両に対し、「はいるな!」といった注意喚起を日英中の3か国語でLED表示する。歩行者に対してはパトランプと音声警告(日英中韓の4か国語)で警告。車両か歩行者かも独自アルゴリズムにより自動で判断するという。また、同時に検知情報が道路管制センターに送信され、現場急行などの対応に資するとしている。
中部国際空港連絡道路を管理する愛知道路コンセッションは、愛知県道路公社の協力や前田建設の運営により「愛知アクセラレートフィールド」というプロジェクトを主催。社会インフラの運営や維持管理などに資する新技術の実証実験を進めている。