NEXCO東日本が全線で実施へ「航空レーザー測量」とは 多発する土砂災害に一手

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NEXCO東日本が今後、全線で道路の法面の「航空レーザー測量」を実施する。樹木に覆われた法面や背後の山の地形などをデータ化。多発する自然災害に備える。

航空レーザー測量の大型発注案件に

豪雨で法面が崩れ、通行止めが続く横横道の逗子IC。こうした法面災害への対策として「航空レーザー測量」を実施するという(画像:NEXCO東日本)。
豪雨で法面が崩れ、通行止めが続く横横道の逗子IC。こうした法面災害への対策として「航空レーザー測量」を実施するという(画像:NEXCO東日本)。

 NEXCO東日本が今後2年ほどの間に、管内全線で「航空レーザー測量」を実施することが分かった。2021年7月28日(水)に小畠徹社長が定例会見で明かした。

 航空レーザー測量は、航空機に搭載した機器から地上へ向けてレーザーを照射し、そのレーザーが跳ね返ってくる時間差や位置情報などから地表面の地形などの様子を3D点群データとして得る。今回は高速道路の法面、またその周辺の山林の状況を全線で把握する。

 NEXCO東日本の専務取締役執行役員で管理事業本部長の高橋知道氏は、「樹木を透過させるように、地表の様子を正確に捉えることができる」と話す。昨今の豪雨などにより、法面崩落などの自然災害が多発するなかで、土工部やその周辺の変状をいち早く捉えて備えることが目的だ。

 高速道路では、路上から取得した構造物全体の3D点群データを、変状の把握などメンテナンスに役立てる取り組みが進んでいる。このデータの範囲をさらに広げる形だ。

 なお、NEXCO東日本が発注する航空レーザー測量は、小型の固定翼機を使用する前提とのこと。同分野において、かなり大型の発注案件となりそうだ。