CAの「スニーカー着用」アリ?ナシ? かつてはヒール派大多数、元CAライターが語る切実事情とは

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客室乗務員がヒールのあるパンプスではなく、「スニーカー」を履くことについて、あなたは賛成だろうか、それとも反対だろうか。

靴に関する規定に変化の風

CAのイメージ(画像:写真AC)
CAのイメージ(画像:写真AC)

 客室乗務員がヒールのあるパンプスではなく、「スニーカー」を履くことについて、あなたは賛成だろうか、それとも反対だろうか。

 性別や年齢、航空会社へのイメージ、実際に靴が自身の健康に影響を及ぼしているかどうかで、その意見は大きく変わるだろう。賛成派の意見としては健康面や快適さの向上、反対派の意見としては

・制服との統一性のなさ
・プロフェッショナルさが見えない

といったところだろうか。

 航空業界は長い間、統一性のある「華やかな見た目」が求められ、靴に限らず髪型や口紅、ネイルの色などについて厳しい身だしなみ規定が存在していた。

 しかし近年、時代に合わせた変化の波が訪れている。2019年の「#KuToo」運動(クツー/苦痛運動。女性にハイヒールやパンプスなどの着用を強制しないよう求める運動)は、ヒール着用規定の在り方に大きな疑問を投げかけた。

 2024年2月の就航を目指すANAグループの新航空会社、エアージャパンの制服が2023年3月にお披露目されたが、少しカジュアルな制服の足元はこれまでのANAグループとは異なっていた。ANAグループ初となる、制服用スニーカーが導入されたのだ。

 これまで規定されていた革靴やパンプスとともに、自分らしく自由な選択が可能となるとのことである。これは2019年に、日系航空会社のスニーカー着用をいち早く導入したJALグループのジップエアに続く形となる。

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