20年以上前に消滅! JRエキナカにあった伝説のハンバーガー店「サンディーヌ」をご存じか
2000年前後に消滅、カフェは2010年代まで残存

サンディーヌは明らかに先細りしていた。サンディーヌEXPRESSというカフェ形式の飲食店が展開される試みはあったものの、ハンバーガー店としてのサンディーヌは2000年前後にすべて姿を消してしまうのだ。
また、サンディーヌEXPRESSも広域での拡大はならず、最後まで残っていた新小岩駅の店舗も2010年代に幕を閉じている。
なお、ハンバーガー店を運営していたJR東日本系のふたつの企業は近年になり統合したことも確認しておこう。
2020年、サンディーヌを運営していた日本レストランエンタプライズ(1998〈平成10〉年に日本食堂から改称)と、ベッカーズを運営していたジェイアール東日本フードビジネス(2001年に再編によりジェイアール東日本レストランから改称)が合併することで、JR東日本フーズに生まれ変わった。
その後、JR東日本グループはエキナカで事業運営を行う系列企業の再編をさらに推し進めた。2021年にJR東日本リテールネットが、JR東日本フーズなど複数の会社を吸収合併することでJR東日本クロスステーションとなったのである。
残ったBecker’s

さて、残ったBecker’sはどうなったか。
2019年までは新規店のオープンもあり、一部にロゴの変更なども見られた。ところが、急激な再編を経て経営方針の変更があったのか、コロナ禍の影響なのか、2020年以降、
・神田
・秋葉原
・飯田橋
・赤羽
・武蔵小杉
・武蔵溝ノ口
・鶴見
・大船
・藤沢
・舞浜
・西船橋
などにあった店舗がバタバタとクローズされていった(順不同)。
2023年5月現在、営業しているのは大宮、柏の2店と、「R・Becker’s」という業態の異なる店舗が池袋にあるのみだ。気がつけばBecker’sの公式サイトは閉鎖され、JR東日本クロスステーションのサイトにもBecker’sの商号の記載されていない。どこをどう見ても撤収モードなのである。
JR東日本系列のハンバーガー店のともしびはこのまま途絶えてしまうのだろうか。