交通系ICカード「一強時代」の終焉か 鉄道・バスにQRコードやクレカ決済が導入される、実に明白な理由

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交通系ICカードの「一強」が揺らいでいる。鉄道やバスにクレジットカードのタッチ決済や、QRコード決済の導入が進んでいる現状を解説する。

クレカ、QRコード使いやすく

現在の主流は交通系ICカード(画像:写真AC)
現在の主流は交通系ICカード(画像:写真AC)

 交通系ICカードは、人々の鉄道の利用方法だけではなく、私たちの生活そのものを変えた。鉄道やバスでの利用はもちろん、タクシーでも使用できる。さらには、駅ナカのお店や、街中のさまざまな店舗で利用できるようになっている。コンビニなどのチェーン店を中心に、交通系ICカードで支払えないところの方が少ないと思える状況になっている。

 交通系ICカードは、「みんなが持っている」ことを売りに、加盟店を増やしてきた。その一方、すでに普及しているクレジットカードは磁気式決済から接触式IC決済へと移行してきたものの、読み取り装置に挿入しないといけないなど、交通系ICカードに比べて使い勝手の悪い面があった。しかし、そんなクレジットカードでも、タッチ決済が普及し始めた。

 さらに、小規模商店を中心に広がり始めたQRコード決済は、現在ではクレジットカード並みの使いやすさを見せている。

 現在のキャッシュレス決済は、
・交通系ICカード
・クレジットカード
・QRコード
 のおおまかに3つの種類があるといえる。

 その中で、交通系ICカード以外のキャッシュレス決済も、鉄道やバスの利用に乗り出そうとするのが自然な流れである。

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