自宅で休憩もアリなの? タクシードライバーの知られざる「休憩事情」について現役に聞いてみた

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タクシードライバーはいつ休憩しているのか――。今まで気になっていた人は意外と多いのではないだろうか。そんな疑問を解消するため、現役タクシードライバーに取材した。

ドライバーの休憩への理解を

東京のタクシー(画像:写真AC)
東京のタクシー(画像:写真AC)

 そもそも、休憩中のドライバーへ乗車依頼や送迎を頼むことは可能なのか。

「休憩が“終わり間近”の運転手であれば乗車できる可能性がありますが、ドライバーによっては『〇時~〇時までは絶対休む』という人もいらっしゃるので何ともいえません。もし近くにタクシーの営業所がある場合、迎車料金はかかってしまいますが、営業所から呼んでもらった方が確実かもしれません」(Aさん)

 すぐにタクシーを利用したい人にとっても、営業所に連絡するのが結果として確実なようだ。できることなら休憩中のドライバーはそっとしておきたいところだが、何か休憩中のドライバーを見極める方法はあるのだろうか。

「基本的には車両のフロントガラスから見えている『空車』などを表示するスーパーサインが“回送”になっていたら乗車できません。それに加えて、運転席のシートを倒して寝ている運転手さんはかなりの確率で休憩しているので、できればそのまま寝かせていただけたら幸いです」

とAさん。

 朝から夜まで街中を走り回るタクシードライバーにとって、これは切実な思いだ。休憩中のドライバーを見かけたとき、もしかすると

「さぼっている」

と思う人もいるかもしれない。しかし休憩はわれわれが安心してタクシーを利用するために必要不可欠なものである。ドライバーの働き方を利用者側も理解することで、今まで以上にタクシーを頼みやすくなるのではないだろうか。

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