自宅で休憩もアリなの? タクシードライバーの知られざる「休憩事情」について現役に聞いてみた
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タクシードライバーはいつ休憩しているのか――。今まで気になっていた人は意外と多いのではないだろうか。そんな疑問を解消するため、現役タクシードライバーに取材した。
休憩の管理方法
タクシードライバーはいつ休憩しているのか――。今まで気になっていた人は意外と多いのではないだろうか。そんな疑問を解消するため、筆者(熊谷透、フリーライター)は今回、知人の現役タクシードライバーAさんに休憩事情について取材した。
まず、Aさんは
「タクシー運転手は隔日勤務であれば3時間、日勤・夜勤であれば1時間の休憩を取るのがよいとされています。なので、勤務のシフトによって休憩時間が異なります。4時間働いたら30分休憩を取るとバランスがよいみたいです」
と話した。続けて
「休憩中は営業所で休めるし、休憩する時間帯も自由です」
とも。最低でも取らなければならない休憩時間は決まっているものの、休憩のタイミングやどこで取るのかはドライバーの裁量にゆだねられているようだ。
しかし、ここで気になるのはタクシー会社による把握・管理の方法だ。一般的な企業であれば
・タイムカード
・定められた時間内での休憩
などで休憩時間を管理できるが、タクシードライバーとなると話は変わる。一体どのようにして、営業所にずっといるわけではないドライバーの休憩を把握しているのか。
「私の場合は昼ご飯と仮眠を一緒に取るのですが、最近は4時間くらい取ってしまいます。休憩時間などはデジタコで記録されるので、休憩を取らないと会社に怒られてしまいます。しっかり休憩を取るのも仕事のうちということです」
とAさん。
デジタコとはデジタルタコグラフの略称であり、車両に搭載する運行記録計として
・走行時間
・走行速度
などを自動記録するものだ。
人の命を預かって運転をするタクシードライバーにとって、休憩をしっかり取り体調を整えることは仕事の一部である。タクシー会社はデジタコに記録されたデータを確認して休憩時間にも目を光らせている。