トラックドライバー不足を「外国人労働者」で穴埋めしようとする発想の耐えられない軽さ
移民受け入れの是非が現実的な問題となっているなか、トラック業界でも外国人労働者導入に向けた本格的な検討が始まっている。そこに問題はないのか。
トラック業界の勘違い
ここからわかるのは、トラック業界の
「外国人労働者は日本で働きたがっている」
という、極めて旧態依然とした意識だ。
彼らは日本で働きたいわけではない、高賃金な国で働きたいだけなのだ。アジア諸国が経済力を持つなか、もはや日本はその選択肢から外れつつある。
1980年代の「ジャパゆきさん」的思考は古すぎる。もはや、日本人が海外に出る「からゆきさん」時代が訪れているのだ。そんななか、こんな意識では解決するものも解決しない。2024年問題が叫ばれながらも一向に解決策が見えないのは、こうした業界の化石化した思考のためだろう。