激化する機電一体の「EVの心臓」覇権争い 市場拡大見据えマグナとLGが合弁企業設立
韓国のLGエレクトロニクスとカナダのマグナ・インターナショナルが合弁会社「LG Magna e-Powertrain」を設立。EV化にあわせて最も競争が激化しているEV向けパワートレイン領域で競争力を高める。
関係者のコメント
新会社の代表者はチョン・ウォンスク最高経営責任者(CEO)。LGで20年のキャリアがあり、最近ではLG車載コンポーネントソリューションズカンパニー代表兼グリーンビジネス担当副社長をしていた人物だ。同氏は、さらにLG入社前は、大宇自動車(現・韓国GM)の研究開発に10年近く携わった経験を持つ。
チョン氏は「マグナと提携することで、LGはグローバル生産を拡大し、さらなるビジネスチャンスや調達と技術革新のシナジー効果の提供が可能となる」と述べ、「この統合・協業によって、客先への迅速な対応や、世界的電動パワートレインシステム市場の急速な成長に沿った利益が期待される」とコメントしている。
新会社の最高執行責任者(COO)には、2016年からマグナに所属しているハビエル・ペレス氏が就任し、合弁事業に関する日々の業務を監督する。ペレス氏は、自動車業界での生産と品質管理において25年近く(うち18年は在アジア)のキャリアがあり、これらのキャリアをLGマグナイーパワートレインでも活かしていく。
ペレス氏は「電動車用モーター、インバーター、および電動パワートレインシステムの市場は、2030年までに大きく成長すると予想されている。当合弁会社は、マグナとLGのエキスパートを集め、世界クラスの電動ソリューションポートフォリオを提供する」とし、「LGマグナ イーパワートレインは、既存の技術、エンジニアリング機能、および世界中の拠点を活用して、自動車メーカーが全車両ラインアップを電動化する上での、最大の課題達成に役立つ進歩を提供したい」と述べた。
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