ピーチ「パイロット育成プログラム」 人員不足解消への一手として期待大なワケ

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現在、世界中でパイロット不足が大きな問題となっている。その結果、各航空会社が大量減便に追い込まれる事態が後を絶たない。そんななか注目されるのが、ピーチ・アビエーションの「パイロットチャレンジ制度」だ。

海外での訓練と日本での訓練

ピーチ・アビエーションの飛行機(画像:ピーチ・アビエーション)
ピーチ・アビエーションの飛行機(画像:ピーチ・アビエーション)

 現在募集しているのは、2024年4月1日のチャレンジ開始を対象としたものだ。最初は前半訓練にて、海外ライセンスEASA(CPL・IR)の取得を目指す。

 最初に日本で渡航前学習を約4か月、その後イギリスにて約1年7か月かけて学科教育、事業用基礎飛行訓練、事業用応用飛行訓練を受ける。その後採用選考を受け、合格すれば後半訓練に入る。後半訓練では日本ライセンス(CPL・IR)を取得するべく、約6か月のJCABライセンス書き換え訓練を受ける。

 ライセンスを取得後もすぐにパイロットとして空を飛べるわけではない。自社養成パイロットの訓練を終了したとしても、その後、他部署や他職種の地上業務を経験し、その後に副操縦士昇格訓練が行われる。

 このチャレンジ制度は、無条件でパイロットになれると約束されているわけではない。それでも、耐え抜いた先には大空が待っている。そして世界中から必要とされる。

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