ピーチ「パイロット育成プログラム」 人員不足解消への一手として期待大なワケ

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現在、世界中でパイロット不足が大きな問題となっている。その結果、各航空会社が大量減便に追い込まれる事態が後を絶たない。そんななか注目されるのが、ピーチ・アビエーションの「パイロットチャレンジ制度」だ。

パイロット不足問題に一石を投じたピーチ

「パイロットチャレンジ制度」のウェブサイト(画像:ピーチ・アビエーション)
「パイロットチャレンジ制度」のウェブサイト(画像:ピーチ・アビエーション)

 そんななか、関西国際空港を拠点とする格安航空会社(LCC)であるピーチ・アビエーション(大阪府泉南市。以下ピーチ)は、2018年より「パイロットチャレンジ制度」を導入している。この制度は、ピーチがパイロット希望者に対し、ライセンス取得から全面的にサポートするというものだ。

 パイロットになりたいと思っているものの、「壁が高い」と諦めてしまう人は多い。主な「壁」としては、

・訓練校の選定
・高額な訓練費の準備
・訓練後の就職先

があるが、ピーチのパイロットチャレンジ制度はこの「壁」を取っ払った。航空業界にさまざまなイノベーションを起こしてきたピーチらしい制度といえる。

 そもそも、パイロットになるためには何か特別な技能や能力が求められるのだろうか。そんなことはない。同制度の応募資格欄にも

「必要ありません」

と明記されている。

 語学力や身体要件などの応募資格を満たし、やる気があればどんな人でも応募可能で、年齢制限もなければ、国籍も問わない。過去には、現役の客室乗務員から応募があったという。「壁」で諦めていた人にとっては絶好のチャンスだ。

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